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「健康職場づくり-事業者訪問-」が冊子化 運送事業者の健康づくりを紹介

令和3年3月、全日本トラック協会は、機関紙「広報とらっく」の連載企画「健康職場づくり-事業者訪問-」を一冊にまとめた冊子「健康職場づくり-事業者訪問-Part2」を作成しました。

「健康職場づくり-事業者訪問-」は、積極的に従業員の健康管理に取り組んでいる運送事業者の、優良事例を紹介する連載。今回の冊子家は、令和元年9月に作成された「Part1」に続く2冊目となります。

過労死等の防止策として制作

厚生労働省が2016年に公表した「過労死等防止対策白書」によると、脳・心疾患の業種別請求・支給決定数は、「運輸業・郵便業」がワースト1位でした。

こうした事態を受け、全日本トラック協会では、過労死等の根絶を図るべために、2018年3月に「過労死等防止計画」を策定。長時間労働を削減と、健康管理の強化を中心とした過労死等防止対策に、トラック運送事業者・関係者が一丸となって取り組み、脳・心疾患による過労死等の発症を、2020年までに20%削減すること等を目標に掲げています。

「健康職場づくり-事業者訪問-」および、今回作成された冊子は、トラック運送業界に健康管理の取り組みが広く浸透していくことを目的としたものです。

▽「過労死等防止計画」概要

  • 1.全体の目標
    5年間(2018年度~2022年度)で脳・心臓疾患による過労死等の発症を20%削減する。
  • 2.対策
    道路貨物運送業における過労死等(脳・心臓疾患)の削減を達成するために、以下、8項目の対策を示す。
    • 対策1:時間外労働(残業)時間を段階的に削減する。
    • 対策2:所定の休日を配置し、計画的に運用する。
    • 対策3:睡眠時間の確保と規則的な運行。
    • 対策4:点呼におけるドライバーの疲労・健康管理の強化。
    • 対策5:定期健康診断(法定)の完全実施とフォローアップ。
    • 対策6:「死の三重奏、四重奏」を持つハイリスクドライバーへの保健指導及び生活習慣の改善支援。
    • 対策7:労務・運行管理や疲労・健康管理の継続的な取り組みの仕組みづくり。
    • 対策8:過労死等と健康起因事故の両面から防止対策を推進する。
  • 3.緊急対策
    • 緊急対策1:健康管理。
    • 緊急対策2:就労措置と運行管理。
    具体的な取り組み:点呼における健康管理の推進。
掲載事例:ウェルポート株式会社(静岡県浜松市)

ウェルポート株式会社は、家電製品部品・自動車部品・建材の輸送を行っているほか、コンビニエンスストアへの食品輸送などを手がけている運送会社です。

同社の加藤浩幸代表は、会社の発展と毎日の安全のためには「ドライバーが健康であってこそ」と考え、ドライバーの健康づくりに力を入れるようになりました。

具体的な施策としては、まず点呼場に血圧計を設置。点呼時の血圧測定を必須としました。高血圧のドライバーに対しては医療機関の受診を促しています。

ドライバーの健康診断の受診も義務化。未受診では乗車できないようにした他、検診結果でC判定(要経過観察)、D判定(要治療)の項目があるドライバーに対しては、医師のアドバイスを得ながら、病院の受診を指示しています。

また煙草対策として、本社事務所を原則禁煙に。ただしトラックドライバーの喫煙率の高さを鑑み、点呼場や休憩室での喫煙は喫煙可能としています。

かつては自身も喫煙していたという加藤社長。「たばこを吸わない人も、そして吸う人も、お互いが不満を感じることなく、仕事をしやすい環境にしていくことが大事なのではないかと感じています」と語ります。

文/BUY THE WAY lnc.

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