HOME > ドライブワーク通信 > 日野自動車とアスクル、小型BEVトラックを用いた電動車最適稼働マネジメントの実証実験を実施中
ドライブワーク通信
日野自動車とアスクル、小型BEVトラックを用いた電動車最適稼働マネジメントの実証実験を実施中
近年、カーボンニュートラル(脱炭素)に向けた取り組みの一環として、電動自動車の導入が進められています。ですがその導入にあたっては、車両の契約や充電設備の整備、電力使用契約など多くの手続きが必要となります。
くわえて運用面では、緻密な運行計画や効率的な充電の必要性など、電動車ならではの課題も顕在化しています。
そこで日野自動車株式会社(以下:日野)は、関西電力株式会社(以下:関電)との合併会社である株式会社CUBE-LINX(以下:キューブリンクス)、およびオフィス・事務用品通販のアスクル株式会社(以下:アスクル)との3社共同で、日野が開発した小型BEV(Battery Electric Vehicle)トラック「日野デュトロZ EV」を用いた、電動車の最適稼働マネジメントの実証実験を、今年1月から実施しています。
今回3社が行うのは、アスクルの配送業務における「日野デュトロZ EV」と、電動車の最適稼働マネジメントの実証実験です。車両の使い勝手に加え、配送現場での効率的な運行管理、および最適な充電管理とエネルギー利用量最適化の効果を確認していきます。この実証で得られた知見は、今後の電動車の開発・改良、導入・運用時の課題解決に活かされ、電動車の普及促進に貢献します。
▽概要
- ・実証期間:2022年1月19日~2022年5月31日
- ・場所:アスクル新木場物流センター
- ・車両:日野デュトロ Z EV 2台
- ・充電器 :普通充電器(6kW)・急速充電(50kW)各2台
日野は2017年に発表した「日野環境チャレンジ2050」の中で「環境負荷ゼロへのチャレンジ」を掲げました。その中には、車両のライフサイクルにおけるCO2を、2050年までにゼロにすることも盛り込まれています。さらに中間目標として2021年に発表した「日野環境マイルストーン2030」の中では、2030年までに、車両のライフサイクルにおけるCO2を25%(2013年比)削減するとしています。具体的にはラストワンマイルの使い勝手を追求した「日野デュトロZ EV」や、キューブリンクスによる電動車の最適稼働マネジメントサービスを提供するなど、「電動車開発・普及促進・輸送効率化」に向けた取り組みが挙げられます。
アスクルは2016年に発表した「2030年CO2ゼロチャレンジ」の中で、全事業におけるCO2排出量を2030年までにゼロにすることを掲げ、「最も効率的で環境に配慮した流通プラットフォーム(エコプラットフォーム)」の構築を宣言。2017年には「RE100(企業が自らの事業の使用電力を100%再エネで賄うことを目指す国際イニシアチブ )」「EV100(企業による電気自動車の使用や環境整備促進を目指す国際イニシアチブ)」に同時加盟しました。特に「EV100」では2030年までに、顧客に荷物を届けるラストワンマイルにおいて、自社グループで使用する配送車両をすべてBEV車両にすることを目標とし、現在は計21台の電気自動車を導入中。さらに今後BEV車両が増えることを見越し、電力マネジメントの課題にも取り組んでいます。
文/BUY THE WAY lnc.
-
日本語レベルの低い外国人の雇用手段
高い日本語能力の必要になる業務に対してN4レベルの外国人を雇用していくための対策として何があるのか。日本語能力の課題としてコミュニケーションの齟齬や、業務指示の理解不足、勘違いからのミスなどが挙げられます。この課題を少しでも解消していくための対策としてどういった取り組みがあるのでしょうか。 -
T2と酒類・飲料物流4社、自動運転トラックを利用した幹線輸送を実証
2025年6月9日、株式会社T2は、酒類・飲料物流の主要4社(アサヒロジ株式会社、キリングループロジスティクス株式会社、サッポログループ物流株式会社、サントリーロジスティクス株式会社)とともに、自動運転トラックを利用した幹線輸送の実証を行います。 -
職場での熱中症対策が令和7年6月1日より義務化 具体的な内容を解説
2025年6月1日より、改正労働安全衛生規則が施行され、職場での熱中症対策が義務化されました。本記事では、トラックドライバーの熱中症の発生状況や、必要な対策などについて解説します。 -
ネパールでの現地採用面接
ネパールでの現地採用面接及び、教育機関の視察を行いました。 -
特定技能外国人の多い国とその理由
人手不足が深刻な分野において、即戦力となる外国人労働者を確保するため、2019年4月からスタートした特定技能制度ですが、現在、28万人以上の特定技能外国人が就労しています。どういった国の方がどのような理由で日本に来日するのでしょうか。