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死亡・重症者数が最も多い都道府県は?2022年交通事故統計分析結果が公表

2023年8月7日、全日本トラック協会は「2022年の交通事故統計分析結果」【確定版(車種別)死亡・重症事故編 】」および「【確定版(車種別)死亡事故編 】」を公表しました。本記事ではこの分析結果を参考にしながら、トラックの事故がどのような場所で起こっているのかを見ていきましょう。

事故件数

2022年の事業用トラックの死亡・重症事故件数は959件でした。これは前年の1065件よりも106件少ない件数でした。しかしトラック1万台あたりの死亡・重症事故件数は7.2件であり、「トラック事業における総合安全プラン2020 」の目標値であった6.5よりも多い件数でした。

一方で死亡事故件数を見ると、2022年は169件で、2021年の200件よりも31件の現象となりました。また1万台あたりの死亡事故件数は1.27件であり、目標値であった1.5件を達成しています。

都道府県別事故件数

続いて都道府県別の死亡・事故件数、および死亡事故件数を見てみましょう。

都道府県 死亡・重症事故件数(件) 死亡事故件数(件)
北海道 32 5
青森県 7 1
岩手県 6 1
宮城県 15 1
秋田県 6 1
山形県 8 1
福島県 14 3
茨城県 41 14
栃木県 16 4
群馬県 16 5
埼玉県 84 4
千葉県 62 12
東京都 59 11
神奈川県 59 13
山梨県 7 3
新潟県 19 3
長野県 14 4
富山県 10 4
石川県 1 0
福井県 12 6
岐阜県 10 3
静岡県 29 4
愛知県 35 10
三重県 13 5
滋賀県 19 1
京都府 24 2
大阪府 127 11
兵庫県 45 9
奈良県 10 1
和歌山県 5 0
鳥取県 5 0
島根県 0 0
岡山県 16 1
広島県 26 5
山口県 13 4
徳島県 3 0
香川県 8 2
愛媛県 7 1
高知県 3 1
福岡県 24 7
佐賀県 5 0
長崎県 3 0
熊本県 18 2
大分県 7 1
宮崎県 5 1
鹿児島県 8 1
沖縄県 3 1
死亡・重症事故件数は大阪府が最多

死亡・重症事故件数が最も多かったのは大阪府で、127件でした。次いで埼玉県の84件、千葉県の62件、東京都と神奈川県の59件の順に多くなっています。全体的に大都市とその周辺で多い結果となりました。

一方、死亡事故の件数からは異なる傾向が見えてきます。死亡事故が最も多かったのは茨城県の14件でした。茨城県の死亡・重症事故件数は41件ですから、死亡・重症事故の3件に1件が死亡事故であることが分かります。次いで死亡事故が多かったのは神奈川県の13件、千葉県の12件、東京都と大阪府の11件でした。

島根県は死亡・重症事故0件を達成

続いて事故が少なかった都道府県を見ていきましょう。2022年の死亡・重症事故件数が最も少なかったのは島根県で、年間を通して0件を達成しています。次いで少なかったのは石川県の1件、徳島県、高知県、長崎県、沖縄県はいずれも3件でした。

また、死亡事故件数では、島根県、石川県、徳島県、長崎県、和歌山県、鳥取県、佐賀県の7県で0件を達成しています。

2022年の事故件数は、2021年よりも1割以上少なくなったものの、目標値まで減らすことは依然としてできていない状況です。今後は目標値の達成、さらに交通事故0をめざし、よりいっそう安全意識を高めることが求められるでしょう。

都道府県別の死亡・重症事故件数を見ると、大都市とその周辺が多い傾向にありますが、死亡事故件数では異なる傾向が見えます。死亡・重症事故件数が最も多いのは大阪府、死亡事故が最も多いのは茨城県でした。

一方で、島根県では死亡・重症事故件数0件を達成、7県が死亡事故0を達成するなど、交通安全対策がうまくいっている都道府県も少なくありません。

文/BUY THE WAY lnc.

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