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物流DXの事例集」国土交通省が公開
2022年7月、国土交通省は物流・配送会社におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目的に、「物流DX事例集」を公開しました。この事例集では、物流・配送会社におけるDXの導入について、さまざまな事例が、以下の5項目に分けて紹介されています。
- 1.倉庫のデジタル化の事例
- 2.倉庫の自動化・機械化の事例
- 3.倉庫のデジタル化・自動化・機械化の事例
- 4.配送のデジタル化の事例
- 5.配送の自動化・機械化の事例
「倉庫のデジタル化」分野では、4つの事例を紹介。
「複数拠点で種類が混在するパレットを一元管理したい」として、クラウド型の物流容器管理システム「epal」を導入した事例では、パレットの流れをリアルタイムに把握することで、確実かつ効率的な管理を実現しました。
シェアリング型倉庫利用サービス「WareX」の事例では、倉庫の空きスペースをシェアすることで、倉庫利用者は固定費を削減でき、倉庫提供者は空きスペースの有効利用が可能になりました。
「倉庫の自動化・機械化」の分野では、7つの事例が紹介されています。
荷下ろしロボット「MujinRobotデパレタイザー」は、複数種類のケースが不規則に積まれていても、荷降ろしを自動化することが可能。労働環境の改善に貢献しました。
「CarriRo AD」は、人の後ろをついていく追従機能を持ち、台車牽引用のアタッチメントを取り付けることもできる台車型物流支援ロボット。掲載されている事例では、作業者が搬送に携わることがほぼなくなり、導入費用は1年で回収できたとしています。
「倉庫のデジタル化・自動化・機械化」の分野では、2つの事例が紹介されました。
無線通信自動認識システムの「RFID」と仕分けシステム「t-Sort」を組み合わせたケースでは、従来1枚ずつチェックしていた入出荷検品が、ゲートを通すだけで完了するようになり、生産性の大幅な向上を実現。新規労働者が技術習得に要する時間は7割減り、ミスはほぼゼロになりました。
EC事業者をターゲットとした倉庫の自動化設備・制御システムをシェアリングするサービスでは、EC事業者が高額な初期投資をすることなく使用することができます。
「配送のデジタル化」の分野では、8つの事例が紹介。
配車計画作成用クラウドサービス「LYNA 自動配車クラウド」を導入した事例では、丸2日間かかっていた手配者決定作業が数時間で行えるようになりました。
電子マニュアルツール「Teachme Biz」では、最新のマニュアルを迅速に配布することが可能に。常にマニュアルが行き渡ることで、研修に必要な日数が10日間から7日間に削減されました。加えて、紙や印刷の削減効果も見られました。
「配送の自動化・機械化」で紹介された事例は2つ。
「村からスーパーまで来るまで40分かかる」という過疎地域で展開した買物・配送代行サービス「SkyHub Delivery」は、オンデマンド配送サービス専門コンビニ「SkyHub Store」と組み合わせて使うことで、ドローンが購入したものを自宅まで届けてくれます。
「ゆうあいマーケット」は、購入した日用品を、ドローンが配送してくれるサービス。こちらも過疎地域における、買い物困難者をサポートするサービスです。
文/BUY THE WAY lnc.
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