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ドライブワーク通信
深刻化するドライバー不足。どう解消する?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けての建築ラッシュや、ネット通販の拡大によるトラックドライバー需要の高まりを受け、「低賃金」「長時間労働」など、これまで問題視されてきたトラックドライバーの待遇にも改善の兆しが見え始めています。ですが一方で、長年染み付いたマイナスイメージは根深く、トラック業界のドライバー不足はますます深刻さを増しています。 企業や日本トラック協会、国土交通省では、ドライバー不足の解消に向けて様々な取り組みを行っています。
日本トラック協会や協同組合は、事業者と連携して、トラックドライバーという職業の魅力を若者や子どもに伝えるための活動を展開しています。
*就職を控えた若者に向けたアプローチ
合同説明会の実施、地域の高校・大学・専門学校に出向いての「出張授業」、高校3年生を対象にした職業体験の受け入れ、トラック運輸の役割や重要性を伝える紹介冊子やDVDの配布など、就職先として検討してもらうための取り組みをいくつも行っています。
*小学生に向けた取り組み
また小学校に向けては、トラック運輸を身近に感じてもらえるよう、配送施設、物流施設等の見学や、「物流交通授業」「安全教室」などを実施しています。
*女性比率の低さ
トラックドライバーの女性比率は平成25年の時点で2.4%と、他の職種と比較しても低い水準にあります。この背景には、「トラックドライバー=男の仕事」といった、業界の内外にある根強いイメージや配送先に女性用のトイレが整備されて居ない等、女性にとって働きやすいとはいえない労働環境の問題などがありました。
*大型免許を保有する女性は多い
一方で、女性ドライバーの人数約2万人に対して、大型免許を保有している女性の人図は約13万4千人に登っており、一定数の女性が、条件や環境次第で、トラックドライバーを職業の選択肢として考えているということが伺えます。
*女性登用でドライバー不足の解決を
そこで国土交通省は、女性ドライバーを「トラガール」と称し、「トラガール促進プロジェクト」として、女性にとって働きやすい環境の整備を業界に対して呼びかけ、女性ドライバーの人数を増やすことで、ドライバー不足の解消を目指しています。
ドライバーの人数を増やすだけでなく、輸送をより効率化することでドライバー不足の解消を目指す動きもあります。国土交通省では現在、輸送の効率化のため「ダブル連結トラック」の導入を目指しています。
*ダブル連結トラックとは?
1台のトラックに2台のトレーラーを連結した車両です。1台で通常の大型トラック約2台分の輸送を行うことが出来るため、ドライバーの人数が少なくても効率的な輸送を行うことが出来ます。
*導入に向けた実験
平成28年11月より、ダブル連結トラック導入に向けた実験が物流の主流幹線である新東名を中心に行われています。実験では省人化の効果、車両の安全性、交通流への影響、道路構造への影響などを検証するとともに、現行では車両長が21mまでとされている特車通行許可基準を、最大25mまで緩和することも検討されています。29年3月の時点で、日本梱包運輸倉庫、ヤマト運輸、福山通運の3社、合計9台のトラックが実験に参加しています。
*本格導入はいつ頃になりそう?
国土交通省から発表されている資料によると、29年度末には実験を取りまとめ、30年以降の本格導入に向けた条件等の検討が始められるとされています。
深刻さを増すトラックドライバー不足に対し、業界は危機感を強く持っており、地道な取り組みと新しいアイディアをと織り交ぜつつ、解決に向けて試行錯誤を続けています。
文/BUY THE WAY lnc.
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