> > 安全のためにも絶対重要!トラックドライバーの心得とは

ドライブワーク通信

安全のためにも絶対重要!トラックドライバーの心得とは

トラックドライバーは日本の物流を支える主役。事業用トラックは全体の16%であり、今日の国内貨物の輸送量の約91%がトラック輸送です。 そのため、ドライバーは水・水道・電気と同じで日本のライフラインを支える重要な仕事。反面、責任は重大でもあります。 今日は、トラックドライバーに求められる心構えや、「こんな人材が向いている」というチェックポイントをお伝えします。

トラックドライバーの心得とは

1.安全運転第一!絶対に事故を起こさないぞという気持ちで
数1万台当たりの死亡事故発生件数は、事業用トラックは約4.5件で、その他の車種に比べてぐんと上がります。大型車になればなるほど事故率は増え、その他の仕事に比べてより安全への配慮が求められる仕事といえるでしょう。
事故は会社にとっても、ドライバー本人にとっても大きな損失をもたらします。「絶対に事故を起こさないぞ」という気持ちで仕事に取り掛かりましょう。
全日本トラック協会が行ったアンケートでは、多くのドライバーが安全運転のために心がけていることとして「スピードを出し過ぎない」「疲れたら休憩をとる」「車間距離を保つ」という回答が多く挙げられています。また、約8割のドライバーが扱う車の条件として「制動機能(ブレーキ)に優れていること」をあげています。

2.運転マナーを守って業界全体のイメージダウンに気を配ろう
安全運転を守ることと同じくらいに大事なのが、運転マナーです。事故防止に直接つながるほか、トラック業界全体のイメージが悪くなることを防ぐためにも、ほかの車への配慮が必要です。

3.おごりの気持ちを捨てる
・トラックは他の車種より車体が大きいため、尊大な気持ちになりがち。無意識に「威圧運転」や「嫌がらせ運転」を行っていることもある。事故のリスクが高いことを常に意識し、道を譲り合う姿勢を
・毎日同じ道を走っているからといって油断しない(特に多いのが「脇見運転」や運転中のスマホの使用など。いつもの道だからといって気を抜かないこと)
・「急ぎ」や「あせり」をおさえる(焦ったからといって、そんなに速く走れる訳ではありません。急がば回れを鉄則に)
など、自身の安全のためにもマナーの悪い運転は絶対にしないと心がけましょう。

4.挨拶を心がけよう
ドライバーの仕事は、まず最初に積荷に行き、届け先に向かい、荷おろしして戻る、が基本。
そのためドライバーにとって、クライアントである荷主や配送先との関係性は重要なものです。そのため、基本の挨拶や業務内容の確認はしっかり行いましょう。
明るい声で挨拶をする、自分から挨拶をする、されたらされ返すなど、社会人として当たり前のマナーさえ守れていればオッケー。
「人と話すのが苦手」「一人でできる仕事だから選んだのに」という人もいるでしょうが、積荷に伺った際の挨拶と、基本のやり取りだけしっかりできていれさえすれば、あとは比較的自由なのがドライバーの仕事の良いところ。
相手先に好感を与え、信頼と安心を得られる気持ちの良いコミュニケーションを心がけましょう。

5.顧客にとっての命!積荷は丁寧に取り扱おう!
前出のアンケートによると、顧客から望まれている要望は

1位 積荷の丁寧な取り扱い 58.5%
2位 時間の厳守 44.1%
3位 集荷時のマナー・服装 36.7%

であり、積荷の丁寧な取り扱いが圧倒的に多い回答となっています。

6.だらしないのはNG!最低限の清潔感を
時にハードワークなトラックドライバーの仕事。できるだけ運転にふさわしいラフな姿で勤務したいのはわかりますが、髪がボサボサ、ヒゲが伸びっぱなし、爪は真っ黒では、クライアントからの信頼はなかなか得られません。特に食品の仕事の場合、面接ではねられてしまうことも。ドライバーと言えど人に会う仕事ですから、最低限の清潔感を心がけましょう。

7.睡眠はしっかり取って快適ドライブワークを
安全な運転には、健康状態が良好であることが欠かせません。プロドライバーがいちばん気をつけていることの上位には「十分な睡眠」「食事」が入っています。疲れていては良い仕事ができないのは全ての職種に言えることです。こまめに休憩、休息を取り、疲れを溜めないようにしましょう。運転の間に挟む短時間の睡眠でも十分に体は回復します。

文/BUY THE WAY lnc.

ドライブワーク通信バックナンバー
  • Amazonのドライバーが待遇の改善を求める。ブラックフライデーにあわせて
    2024年11月29日、世界的なセールイベント「ブラックフライデー」にあたるこの日にあわせ、日本国内でもさまざまな商業施設、およびECサイトでセールが行われました。なかでも、世界最大のECサイトであるAmazonのブラックフライデーセールは割引率が大きいため、この機会にまとまった買い物をしたという方も少なくないでしょう。 しかし、このようなECサイトの大規模なセールは、運送事業者にとって過酷なイベントです。運送業界は長年、慢性的な人手不足を課題としています。とくにブラックフライデー等のセール時には荷物の数が急増するため、ドライバーが激務を余儀なくされたり、配送に遅れが生じたりといったトラブルが少なくありません。実際に今回のAmazonブラックフライデーセールでも「配送予定日が普段よりも遅い」といった報告が多く挙がっています。
  • 「冬季の省エネルギーの取り組みについて」が決定 運送業界に求められる対策とは
    2024年10月29日、省エネルギー・省資源対策推進会議省庁連絡会議が開催され、「冬季の省エネルギーの取り組みについて」が決定され、その内容が公表されました。これを受けて国土交通省は、全日本トラック協会を含む各関係団体に対し、周知・取り組みの協力を依頼しています。 本記事では、現在における省エネの重要性について簡潔に解説したうえで、運輸関係の事業者に求められる省エネの形について紹介していきます。
  • トラック運送事業者、2024年上半期の倒産件数は過去2番目の多さ 2024年問題の影響も
    2024年4月より、トラックドライバーの時間外労働に960時間の上限が設定され、同時に改善基準告示の適用も実施されました。 これらの変更は、いずれも働き方改革の一環であり、長時間労働の抑制など、労働者の健康と生活を守る目的で行われたものです。しかし運送業界では、この法改正が実施されるよりもかなり前の段階から、「運送業界の人手不足がさらに深刻化する」「輸送力が足りなくなり、荷物が届けられなくなる」といった諸問題が、「2024年問題」として危惧されていました。 では実際に、2024年4月前後、運送業界にはどのような変化があったのでしょうか。危惧されていたような問題は本当に起こったのでしょうか。 そこで今回は、2024年4月前後の運送業界に起こった変化のひとつとして、倒産件数の推移を紹介していきます。
  • トラックドライバーの過労死の事例と、事業者が行うべき対策を紹介
    厚生労働省は、毎年11月を「過労死等防止啓発月間」と位置づけ、過労死をなくすための取り組みを行っています。そこで本記事では、トラックドライバーの過労死の事例や、過労死防止の具体的な対策などについて紹介していきます。
  • 中小トラック運送事業者がDXを推進するためのポイントを紹介
    2024年9月25日、全日本トラック協会は「2024年問題の解決に向けた中小トラック運送事業者のためのDX推進」と題した資料を公開しました。 トラック運送業界において、人手不足は慢性的な課題の一つです。そしてこの課題は、2024年問題によって一層深刻なものとなりました。社会の物流を維持するためには何らかの対策が必要であり、その一つとしてDXの導入が推奨されています。 本記事では、2024年問題がどのようなものなのかを再確認したうえで、中小トラック運送事業者がDXを導入するメリットや、導入のポイントなどについて解説します。

ドライブワーク通信一覧へ

Copyright (c) Az staff Inc. All Right Reserved.